2010 年03 月30 日
大型ドームできる
メイカーフェアー用のドームができた。 会場の天井高さにあわせ、直径5.6mとした。4mドームにくらべ、直径は1.4倍、面積は2倍になった。 面積が2倍なので、観客は2倍入るが、投影機の届く光は半分になる、つまり暗くなる。見えにくくなるかもしれない。 (なんとか可能だった。会場が暗ければ大丈夫だろう) 機内預け荷物用に軽くすることを第一に作った。総重量5キロ以内。列車などで運ぶ事もできる。 薄い農業用ポリエチレンシートを使った。厚さは0.02mm。白黒両面なので、遮光できる部屋なら1枚でも可能なはず。 ただ薄すぎて遮光性能はあまりないので、2枚重ねて使用した。わずかに大きいカバーをかけてある。 また白の面は黒が透けて見えるので真っ白というわけではない。くすんだ白。 シートの真ん中には企業のロゴが印刷されているので、全天映像や夕焼けなどを投影するには、ロゴ部分を隠す、ロゴをさけて部品取りするなどの工夫が必要になる。6mドームだと2重にすると200mくらい使う。値段は135cm巾、200mで7000円くらい。ただし注文は3本単位。ボール紙で型紙を作ってシートを切り取り、貼り合わせる。貼り合わせ用の印をつけておくのがポイント。 貼り合わせには100均の両面テープと梱包用透明テープを使った。両面で密着させ、透明で補強といった感じ。透明テープは縦に裂けやすいので貼りあわせに対して横に使う。遮光カバーは透明だけで荒く貼ってあるだけ。シートは薄いので、貼り直しは難しい。両面テープはのりしろに貼る。両面テープなどの糊面がはみ出すと別の場所にくっついたりして厄介なので注意。作業時間はカバーやトンネルをいれても約1日。 ふとん圧縮袋に入れて圧縮することでコンパクトになるので、大学サークルなど保管場所がない時にも便利。ただ薄いので耐久性は無い。 軽くできたので、扇風機1台で膨らむ。床はなく巾20cmほどの周縁部があるだけ。周縁部には排気口があけてある。膨らみすぎてもうまくない。 入り口は直径120cm、1mほどのトンネルをつけるだけで、とても軽々と膨らむので、扇風機をトンネルから離してもしぼまない。つまり、送風口と出入り口をいっしょにして、入り口扉なしで、出入りできるわけ。2重ロックドアもいらないのだ。 入り口扉がないので、光は入ってしまうが、部屋を暗くできれば、このままで大丈夫。出入りのたびにしぼんでしまうというエアードームの欠点がなくなるのだ。これは我ながら画期的だ。 フェアーの会場がどれだけ暗いかわからないので、今回は、光が入らず、人と空気が通れるS字状のトンネルをつけてみた。スペースラボのドームにもこのような、光トラップするための曲がったトンネルがついている。トンネルをつけると摩擦で風速、風量が落ちるわけだが、送風機を離すとまわりの空気を巻き込む効果で風量が増えて補ってくれる。出口はフラフープで枠をつけた。 床がない半密閉型なので、たたむ時は周縁部を持ち上げるだけで空気が抜け、ドームは反対側に滝のように数秒で雪崩落ちる。 メガスターの大平さんがアストロライナーの時代にドームをたたむ時にこれで投影機を倒しているので、注意。
投稿者:ヒゲキタ
at 20 :53| 日記
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